「ジョブコーチ」は障害者雇用の現場に入り、直接的かつ専門的な支援を行う仕事です。
障害者雇用現場における「ジョブコーチ」の必要性が高まる中、ジョブコーチを派遣したり、ジョブコーチを配置したりすることが多くなってきています。
しかし、人が関わる以上、コストがかかります。
そこで、国はジョブコーチを派遣・配置する事業所に助成金(「職場適応援助者助成金」)を支給するようにしました。これが「ジョブコーチ支援事業」です。
また、我が国では「ジョブコーチ」という資格が法律などで定められておらず、(いわゆる「名称独占」でも「業務独占」でもなく)誰もが自由にジョブコーチを名乗ることができます。
地方自治体によっては、独自の研修・育成を行い、活動に対して「活動謝金」を支払うという制度を作っているところもあります。
「ジョブコーチになりたい」「ジョブコーチを仕事とする」という場合、以下のようなケースが考えられます。
1.訪問型職場適応援助者支援事業を行っている事業所に雇用されてジョブコーチ助成金を活用して働く
2.地域障害者職業センターの配置型職場適応援助者として働く
3.障害者雇用に取り組む企業で、企業在籍型職場適応援助者として働く
ジョブコーチに隣接する仕事としては、
1.就労移行支援事業所、就労定着支援事業所などで障害者の就労に携わる
2.障害者就業・生活支援センターにおいて、就業支援員、生活支援員等、障害者雇用現場に携わる
3.その他支援機関(発達障害者支援センター、ハローワーク等々)において就労支援に関わる
等があります。
いずれにしましても、ジョブコーチと名乗ることはできるけれど、仕事とする、生計を立てるということは切り離して考えないといけません。
今後、「ジョブコーチ」の制度化、資格化等の論議が進んでいくことが求められています。